2022年09月27日(火)|お料理便り

2022年 秋のお献立より

 

お料理は年4回、四季に応じて献立が変わります。

秋の献立は9〜11月です。

 

 

吸物より「鶏と鰹節のおだし」

先付を食べて動き出したお腹の中をじんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能していただけるように野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

 

蒸物替りより「柚子芋」

縄文後期には「稲」よりも先に日本で食べられていたという「里芋」。栃木では里芋に柚子を加えた味噌を塗り焼いた「いもぐし」が広く愛されています。栃木県北部では、田植えや稲刈りなど農作業の節目に行われる「オヒマチ」という慰労会で食べたり、「もちなし正月」という家訓を持っている家ではお餅の代わりに食べるなど、古くから地元に根ざした食材です。この優しい味わいを深みを加えるために酢と砂糖を煮詰めたもの(ガストリック)と醤油で炊いた豚肉に蒸した里芋とピュレ状にした里芋と味噌で調味した餡で召し上がっていただく一品に仕立てました。柚子皮の佃煮をアクセントにお召し上がりください。

  

 

揚物より「米粉揚げ」

野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しエグみのある秋野菜を米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚をご用意しました。ミネラルが豊富で旨味のある藻塩でお召し上がりください。

 

 

煮物より「とちぎ和牛の淡煮」

すき焼きの美味しさを炊合せに仕立てた一品をご用意しました。とちぎ和牛の脂の旨さを感じる「サーロイン」と赤身の噛みしめる美味しさと楽しめる「もも肉」を甘さを控えたすき焼きの地で優しく火を通したものに、炊いた野菜を合わせました。

  

 

小菓子より「丁字のボーロ」

少しクセのある風味がありますが、古くは痛み止め等に使われ、抗菌作用や消化促進の効果がある「丁字(クローブ)」。漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後の「おくすり」代わりとしてお召し上がりください。

2022年03月22日(火)|お料理便り

2022年 春のお献立より

お料理は年4回、四季に応じて献立が変わります。

春の献立は3〜5月です。

 

吸物より「鶏と鰹節のおだし」

前菜を食べて動き出したお腹の中を「じんわり」と温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能していただけるように野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

 

蒸物より「馬鈴薯の胡椒餡掛け」

江戸時代にオランダ船でジャカルタ港より運ばれ、日本で当時は観賞用として栽培されたという馬鈴薯。ビタミンCやカリウムが豊富で、日本人の食生活に欠かせないこの馬鈴薯を、栃木の郷土料理「しもつかれ」に使う「鬼おろし」ですりおろし、白胡麻油と共に「もっちり」となるまで炒めて蒸し焼きにしたものと、平安時代より薬や薬味として使われている胡椒をたっぷりと加えて炊いた「とちぎゆめポーク」と共に召し上がっていただく一品をご用意しました。

 

揚物より「米粉揚げ」

野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しエグみのある春野菜を米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚をご用意しました。ミネラルが豊富で旨味のある藻塩でお召し上がりください。

 

春野菜より「冷菜三種」

コクのある料理が続きますので、ここで春の恵みである「春野菜」をさっぱりと味わい、お腹を落ち着かせる強肴を三種ご用意しました。春らしい苦みや香りのある野菜を、味噌や蛤の旨味、湯波のコクと共に馴染みある野菜の良さを改めて感じてください。

 

煮物より「とちぎ和牛のすき焼き仕立て」

鍋料理である「すき焼き」の美味しさを炊合せに仕立てた一品をご用意しました。血統の明確な黒毛和種の子牛を丹精込めて育てた品質の高い「とちぎ和牛」の脂の美味しいサーロインと赤身肉を愉しめるモモ肉の2種類を甘さを控えたすき焼きの地で優しく火を通したものに、炊いた野菜を合わせました。肉の脂をさっぱりとさせる山葵と共にお召し上がりください。

 

小菓子より「丁字のボーロ」

胃腸を温め、抗菌作用や消化不良などに用いられる「丁字(クローブ)」少しクセのある風味がありますが、漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後の「おくすり」代わりとしてお召し上がりください。

2021年12月08日(水)|お料理便り

今年度の新米について

例年、お米を頂いている岡田さんから

食味について良い評価をいただけたと連絡がありました。

いつも美味しいお米を有難うございます。

2021年09月21日(火)|お料理便り

2021年秋のお献立より

吸物より「鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能して頂ける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

蒸物より「柚子芋」
縄文後期には「稲」よりも先に日本で食べられていたという「里芋」。栃木では里芋に柚子を加えた味噌を塗り焼いた「いもぐし」が広く愛されています。栃木県北部では、田植えや稲刈りなど農作業の節目に行われる「オヒマチ」という慰労会で食べられたり、「もちなし正月」という家訓を持っている家ではお餅の代わりに食べるなど、古くから地元に根ざした食材です。この優しい味わいを、芳ばしさを加えるために酢と砂糖を煮詰めたもの(ガストリック)と醤油で炊いた豚肉に、蒸した里芋と食感のたのしいもち麦や蓮根を合わせ、ピュレ状にした里芋と味噌で調味した餡で召し上がっていただく一品に仕立てました。柚子皮の佃煮をアクセントにお召し上がりください。

  

揚物より「米粉揚げ」
野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しエグみのある秋野菜を米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚げをご用意しました。ミネラルが豊富で旨味のある藻塩でお召し上がりください。

  

秋野菜より「野菜の冷菜三種」
しっとりと出汁を含んだ茄子に、風味の強い胡桃酢を合わせたものや、食物繊維の豊富な木耳と蓮根の金平、カリウムが豊富な和蘭芹のお浸しなど、馴染み深い素材に焦点を当てると野菜の素晴らしさを感じるようにお思います。

  

煮物より「とちぎ和牛のすき焼き仕立て」
鍋料理であるすき焼きの美味しさを、炊合せに仕立てた一品をご用意しました。血統の明確な黒毛和種の子牛を丹精込めて育てた品質の高い「とちぎ和牛」を、甘さ控えたすき焼きの地で優しく火を通したものに、炊いた野菜を合わせました。

  

小菓子より「丁字のボーロ」
古くから痛み止め等に使われ、消化促進の効果がある「丁字(グローブ)」。少しクセのある風味がありますが、漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後のおくすり代わりとしてお召し上がりください。

2021年06月08日(火)|お料理便り

2021年夏のお献立より

前菜より「セミドライトマト」
トマトを醤油と白胡麻油の漬け地に漬け込み、100度のオーブンで5時間ほど焼き上げて旨味を濃縮させました。実を吸い出すようにお召し上がりください。

  

吸物より「鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能して頂ける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

蒸物より「とちぎゆめポークの茄子餡かけ」
日本では奈良時代に高位の者への進物にナスの粕漬けが使われるなど、千年以上に渡り栽培されている馴染み深い野菜の「茄子」。淡白でアクの強い野菜ですがこのアクが茄子らしいコクを感じさせます。油で揚げた茄子をなめらかなピュレ状にしたものを出汁と合わせた「茄子餡」を主役にした一品に仕上げました。「とちぎゆめポーク」を焦酢(ガストリック)で炊いたものや「飯蒸し」と共にお召し上がりください。

  

揚物より「米粉揚げ」
野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少し「エグみ」や「クセ」のある野菜を米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚げをご用意しました。ミネラルが豊富で旨味のある藻塩でお召し上がりください。

  

夏野菜より「冷菜三種」
コクのある料理が続きますので、消化酵素を多く含む長芋とモロヘイヤを「するり」と味わう一品や、夏野菜を旨味のある諸味味噌で和えて土佐酢で味わう酢の物。クセの無いマルカルポーネの塩辛を和え衣にしてクラッカーと召し上がっていただく酒のツマミになる和え物など、夏野菜を使った冷菜をご用意しました。

  

煮物より「とちぎ和牛の淡煮」
「とちぎ和牛」の甘みのある脂をさっぱりと召し上がっていただけるように、塩味の鰹出汁で調理した、しゃぶしゃぶ仕立ての炊合せをご用意させていただきました。自家製ポン酢をご用意しておりますので、お好みでご利用ください。

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