2021年06月08日(火)|お料理便り

2021年夏のお献立より

前菜より「セミドライトマト」
トマトを醤油と白胡麻油の漬け地に漬け込み、100度のオーブンで5時間ほど焼き上げて旨味を濃縮させました。実を吸い出すようにお召し上がりください。

  

吸物より「鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能して頂ける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

蒸物より「とちぎゆめポークの茄子餡かけ」
日本では奈良時代に高位の者への進物にナスの粕漬けが使われるなど、千年以上に渡り栽培されている馴染み深い野菜の「茄子」。淡白でアクの強い野菜ですがこのアクが茄子らしいコクを感じさせます。油で揚げた茄子をなめらかなピュレ状にしたものを出汁と合わせた「茄子餡」を主役にした一品に仕上げました。「とちぎゆめポーク」を焦酢(ガストリック)で炊いたものや「飯蒸し」と共にお召し上がりください。

  

揚物より「米粉揚げ」
野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少し「エグみ」や「クセ」のある野菜を米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚げをご用意しました。ミネラルが豊富で旨味のある藻塩でお召し上がりください。

  

夏野菜より「冷菜三種」
コクのある料理が続きますので、消化酵素を多く含む長芋とモロヘイヤを「するり」と味わう一品や、夏野菜を旨味のある諸味味噌で和えて土佐酢で味わう酢の物。クセの無いマルカルポーネの塩辛を和え衣にしてクラッカーと召し上がっていただく酒のツマミになる和え物など、夏野菜を使った冷菜をご用意しました。

  

煮物より「とちぎ和牛の淡煮」
「とちぎ和牛」の甘みのある脂をさっぱりと召し上がっていただけるように、塩味の鰹出汁で調理した、しゃぶしゃぶ仕立ての炊合せをご用意させていただきました。自家製ポン酢をご用意しておりますので、お好みでご利用ください。

2020年12月08日(火)|お料理便り

2020年冬のお献立より

  

吸物より「鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能して頂ける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

 

蒸物より「霙蒸し」
「古事記」には清白(すずしろ)の名で記され、日本人の食生活を語るには欠かせない重要な野菜である「大根」。ビタミンCが豊富で瑞々しく旨味が増す大根を荒くすりおろし、少量の上新粉と共に蒸し焼きにしたものを、とちぎゆめポークを半日ほどじっくりと炊いた清白煮と合わせて煮汁を飴にしたものをかけた一品をご用意しました。
※清白煮…清正人参(セロリ)の風味をつけた煮物

 

 

揚物より「米粉揚げ」
野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。食物繊維が豊富で体を温める効果のある冬野菜を、米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚をご用意しました。旨味のある藻塩でお召し上がりください。

 

 

冬野菜より「野菜の冷菜二種」
コクある料理が続きますので、ここで冬の恵みである「冬野菜」をさっぱりと味わう冷菜をご用意させていただきました。ほろ苦い菜花に甘みのある玉葱酢を合わせた一品や、蕪を低温のオーブンで長時間焼いて南蛮漬けにしたものなど、馴染み深い野菜も一つの美味しさに焦点を当てると素晴らしさを感じるように思います。

 

 

煮物より「とちぎ和牛の淡煮」
血統の明確な黒毛和牛の子牛を丹精込めて育てた品質の高い「とちぎ和牛」のサーロインを鰹出汁でさっと火を通したものに、炊いた野菜を合わせた「しゃぶしゃぶ風」の一品をご用意しました。自家製のポン酢と共にお召し上がりください。

 

 

小菓子より「丁字のボーロ」
胃腸を温め、抗菌作用や消化不良などに用いられる「丁字(クローブ)」。少しクセのある風味がありますが、漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後のお薬代わりとしてお召し上がりください。

2020年09月02日(水)|お料理便り

2020年秋のお献立より

 

吸物より「地鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能して頂ける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

 

 

 

蒸物替りより「柚子芋」
縄文後期には「稲」よりも先に日本で食べられていたという「里芋」
栃木では里芋に柚子を加えた味噌を塗り焼いた「いもぐし」が広く愛されています。栃木県北部では、田植えや稲刈りなど農作業の節目に行われる「オヒマチ」という慰労会で食べられたり、「もりなし正月」という家訓を持っている家ではお餅の代わりに食べるなど、古くから地元に根ざした食材です。この優しい味わいを、芳ばしさを加えるために酢と砂糖を煮詰めたもの(ガストリック)と醤油で炊いた豚肉に、蒸した里芋と食感のたのしいもち麦や蓮根を合わせ、ピュレ状にした里芋と味噌で調味した餡で召し上がって頂く一品に仕立てました。柚子皮の佃煮をアクセントにお召し上がりください。

 

 

 

揚物より「米粉揚げ」
野菜にとって「揚げる」という調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しエグみのある秋野菜を、米粉を使ったグルテンのない軽い衣で揚げた米粉揚げをご用意しました。旨味のある藻塩でお召し上がりください。

   

 

秋野菜より「野菜の冷菜二種」
コクのある料理が続きますので、ここで秋の恵みである「秋野菜」をさっぱりと味わう冷菜をご用意させていただきました。しっとりと出汁を含んだ茄子に、風味の強い胡桃酢を合わせたもので、でんぷん質を洗い流して炊いた薩摩芋に、和蘭芹の苦味をあわせたお浸しなど、馴染み深い素材に焦点を当てると野菜の素晴らしさを感じるように思います。

 

 

 

煮物より「とちぎ和牛のすき焼き仕立て」
鍋料理であるすき焼きの美味しさを、炊合せに仕立てた一品をご用意しました。血統の明確な黒毛和種の子牛を丹精込めて育てた品質の高い「とちぎ和牛」を、甘さを控えたすき焼きの地で優しく火を通したものに、炊いた野菜を合わせました。肉の脂をさっぱりとさせる山葵と共にお召し上がりください。

 

 

 

小菓子より「丁字のボーロ」
古くは痛み止め等に使われ、消化促進の効果がある「丁字(グローブ)」。少しくせのある風味がありますが、漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後の「おくすり」代わりとしてお召し上がりください。

2020年06月08日(月)|お料理便り

2020年夏のお献立より

 

前菜より「セミドライドマト」
トマトを醤油と白胡麻油の漬け地に漬け込み、100度のオープンで5時間ほど焼き上げて旨味を凝縮させました。実を吸い出すようにお召し上がりください。

 

 

吸物より「地鶏と鰹節のおだし」
前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわりと温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能していただける野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に、季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

 

 

蒸物替りより「とちぎゆめポークの茄子餡かけ」
日本では奈良時代に高位の者への進物に茄子の粕漬けが使われるなど、千年以上に渡り栽培されている馴染み深い野菜の「茄子」。淡白でアクの強い野菜ですがこのアクが茄子らしいコクを感じさせます。油で揚げた茄子をなめらかなピュレ状にしたものを出汁と合わせた「茄子餡」を主役にした一品に仕上げました。「とちぎゆめポーク」を炊いたものや「飯蒸し」とともにお召し上がりください。

 

 

揚物より「芥子の実揚げ」
野菜にとって揚げるという調理法は、野菜の水分が保たれたホクホク感と表面の衣のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しえぐみのある夏野菜を、豊富な栄養素や香ばしい香りが魅力的で神経を落ち着かせる効能がある芥子の実を粉末して揚げ衣にしました。

 

 

夏野菜より「胡麻酢がけ」「玉葱酢がけ」
コクのある料理が続きますので、ここで瑞々しい太陽の恵みである「夏野菜」をさぱりと味わう冷菜をご用意させていただきました。普段の食事でも馴染深い野菜たちですが一つ一つ味わうとあらためて野菜の素晴らしさを感じるように思います。

 

 

煮物より「とちぎ和牛の淡煮」
とちぎ和牛の甘みのある脂をさっぱりと召し上がっていただけるように、塩味の鰹出汁で調理した、しゃぶしゃぶ仕立ての炊き合わせをご用意させていただきました。自家製ポン酢をご用意しておりますので、お好みでご利用ください。

 

 

小菓子より「丁字のボーロ」
古くは痛み止め等に使われ、消化促進の効果がある「丁字(グローブ)」。少しくせのある風味がありますが、漢方薬にも使われる丁字を使った焼き菓子を食後の「おくすり」代わりとしてお召し上がりください。

  

夏のお献立例はこちらからご覧ください。

2020年03月05日(木)|お料理便り

2020年春のお献立より

  

前菜より「鮭とマスカルポーネチーズの塩辛」

スモークサーモンと「ティラミス」などに使う「マスカルポーネチーズ」を合わせ、塩辛のようにじっくりと寝かせた味わい深い酒の肴に仕上げました。クラッカーと共にお召し上がりください。

  

  

吸物より「鶏と鰹節のおだし」

前菜を食べて動き出したお腹の中を、じんわり温めていただくために、山間ならではの旨味を堪能していただけるように野菜や鶏肉を贅沢に使い、鰹節の旨味を足した「おだし」に季節の野菜と生姜の香りを加えた吸物をご用意しました。

  

  

蒸物より「馬鈴薯の胡椒餡かけ」

江戸時代にオランダ船でジャカルタ港より運ばれ、日本で当時は観賞用として栽培されたという馬鈴薯。今では、日本人の食生活に欠かせないこの馬鈴薯を、白胡麻油と共に「もっちり」となるまで炒めて蒸し焼きにしたものと、平安時代より調味料として使われている胡椒をたっぷりと加えて炊いた地鶏と共に召し上がっていただく一品をご用意しました。鶏を炊いた地にとろみをつけた胡椒餡と共にお召し上がりください。

  

  

揚物より「腰果揚げ」

野菜にとって「揚げる」は野菜の水分と香りを閉じ込め、野菜の水分が保たれたホクホク感と、表面の皮のサクサク感が愉しめる素敵な調理法だと思います。瑞々しくて少しエグみのある春野菜を、豊かな栄養素や上品な香りが魅力的で和名では「勾玉の木」と呼ばれるカシューナッツを粉末して揚げ衣にしました。

  

  

春野菜より「すずしろ酢がけ」

コクのある料理が続きますので、ここで春の恵みである「春野菜」をさっぱりと味わう冷菜をご用意しました。春らしい苦味や香りのある野菜を複数合わせ、大根をベースとした瑞々しい「すずしろ酢」とお召し上がりください。馴染みの素材に別の焦点を当てると、野菜の良さを改めて感じるように思います。

  

  

煮物より「とちぎ和牛のすき焼き仕立て」

鍋料理であるすき焼きの美味しさを、炊合せに仕立てた一品をご用意しました。血統の明確な黒毛和牛の子牛を丹精込めて育てた品質の高い「とちぎ和牛」を、甘さを控えたすき焼きの地で優しく火を通したものに、炊いた野菜を合わせました。肉の脂をさっぱりとさせる山葵と共にお召し上がりください。

  

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